「打ち子」は、パチンコをする人なら聞いたことあると思います。 パチンコに縁のない方は、「なにそれ?」と言った感じでしょう。
打ち子とは簡単に言えばパチンコの「代打ち」のとこで人の代わりにパチンコの台を打ってお金をもらう仕事です。
「いやいや!人の代わりにパチンコで遊んでお金がもらえるの?」
夢のようだけど、そんなおいしい話があるの?危険じゃない?
今回は、そんなパチンコの「打ち子」について大学時代縁があり「打ち子」のバイトをしたことがある私が解説していきます。
パチンコの「打ち子」とは?
パチンコの打ち子とは。
パチンコ・パチスロにおいて、個人や組織に雇われて遊戯する者の俗称。雇用者の指示に従い遊戯をする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%93%E3%81%A1%E5%AD%90
パチンコは、確率ゲームです。 簡単に話すとルーレットをまわして当たりくじを引くのですが、ルーレットを回す為には、玉を「へそ」という穴に入れる必要があります。
その「へそ」に入りやすい台か入りにくい台か(この記事では回転数と言うことにします)で勝率が変わります。
(同じ1000円でもルーレットを数多く回す方が勝率上がりますからね。)
つまり【その「へそ」に入りやすい台を見極めて多くの台で打てば、勝率はかなり高くなる】ということです。
したがって、「打ち子」を雇って指定した多くの台を打つのです。
簡単な話、へそを見て10万円出るであろう台を3台獲得すれば、30万円儲かる予測がたちます。
まず本当に出るか不明確でリスクが高いと思いますが、パチンコ好きやパチンコで生計をたてようとする人は挑戦します。
データや統計を取るのも「打ち子」の仕事
雇い主の指示で決められた台が毎回確実に儲かる台に当たることはありません。
そのため「どの台がどれだけの回転数か」という統計を取る必要もあるのです。これも打ち子の仕事です。
お店側は、
「今回はこの台とこの台の回転数を上げよう」としてくるので、それを先読みする必要もあるのです。
どのようなデータを取るのかは、雇い主次第で変わりますが、
例えば、1万円分打って千円分で何回転したかを10回メモをとり、千円当たりの平均の回転数を出すなどです。
統計をとることも打ち子の大事です。
打ち子はどれくらい稼げるの?
雇い主次第ですが、twitterなどSNSで募集しているのは日給1万円といった求人もあります。
しかし、オープンの10時から22時閉店まで打つこともあるので12時間労働の可能性もあります。
時給換算すると833円です。コンビニで働いた方が断然効率がいいかもしれませんね。
違法なのか?合法なのか?
はたして「打ち子」のバイトは違法なのか?合法なのか?わかりずらいと思います。
結論からお話しすると「場合によっては合法であり、場合によっては違法である。」が答えです。
細かく説明していきます。
合法の場合
一般人の雇い主に雇われている場合、「打ち子」は合法です。
呼び方こそ「打ち子」ではありますが、知人に頼まれて打ってもtwitterで閃絡を取って代わりに打っても、お金を払って打っている普通のお客様なので合法です。
しかしながら、各店舗にルールがあるのでそれに従って下さい。
違法の場合
お店の関係者(店長や主任)に雇われて打つことは違法です。
お店の台の設定を漏洩し儲かる台で打ち、
「取り分を店長に〇割・自分に〇割」といった形は、店や会社に損害を与える違法行為になります。
情報漏洩した店長・打ち子、共に不正競争防止法違反により逮捕される可能性があります。
パチプロ集団に入って打つのも安全性があるとは限りません。
仮に集団の誰かがお店関係者の人の可能性もあるので、リスクは大きいです。
雇い主がゴト師の場合
特殊な道具や技術を悪用して、パチンコ台から不正に出玉を取る人をゴト師と言います。
前日にパチンコ台に細工をして、その細工をした台を次の日打つというのが打ち子の役割です。
もちろん細工をすることが不正なので完全に違法行為であり逮捕される可能性が大きいです。 ゴト師本人は当日来ていないので、「打ち子」は完全にカモにされる可能性があります。
詐欺の可能性もある
別の話になりますが、打ち子になりたい人を狙った詐欺行為も横行しているのは事実です。
「パチンコの有力データがあるよ」
「確実に当たるデータがあるけど興味ない?」
パチンコ好きは、勝つとさらに勝ちたくなります。負けても「次は絶対!」と勝ちたくなります。
そういった弱みに付け込んで「あの店のデータを売ります。」とか「情報を得るために○○万円かかるけど、知ったらすぐに取り返せるほどの情報ですよ。」と勧誘してくるケースもあります。
もし、詐欺の手口にかかればお金は、ほぼ100%戻ってこないとおもってください。
主の「打ち子」体験談
私が打ち子をしたのは大学生の頃、雇い主は知人でしたので安心して指示に従いました。
給与は?
日給は決められていませんでしたが、完全歩合給。食事・交通費付でした。
その頃は入店の行列が並んだ順のお店もあったので朝早くからいくこともあり、現在主流の抽選での入店のお店は開店10時頃に指定されたお店の前で待ち合わせです。
一番に入店して打ちたいお目当ての台を一番乗りします。
その日に15万勝てば、4万、5万貰えることもありましたし、儲けなしの時は給与なしで変えることもありました。
私は、お金を一切使わずに食事も出来るので、時間が有り余っている大学生にとってはリスクもなく好都合でした。
どれくらい稼いだ?
儲かる日は、雇い主含め3人で30万の日もありました。
そんな日は、3万くらい日給を貰い、夜は「焼肉」なんてことも!!
知人の雇い主も本職についている方だったので月に1,2回ある程度で遊び感覚で臨めました。
必ず上手くいくなんてことあり得ない
私は、たまたま知人がパチンコを統計的にみて「打ち子」を雇っていただけで、無理にtwitterなどのSNSで見つけるのはおススメしません。
その知人が上手くいっていたかと言うと(一緒にやっていた私の勘ですが)収支「プラスマイナスゼロ」のラインだと思います。
長く続くことではないですし、お金はコツコツ貯めることがいいでしょう。
一日中座って爆音の店内で過ごすのは精神的にも辛いですし、コンビニや引っ越しのバイトで体を動かして稼いだ方が今後を考えるとまだ健康的です。
この世に「絶対うまくいく」ということはないので、その言葉に騙されないでください。
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